Le Vin Nature Selection: info@le-vin-nature.net

#

#

#

Overnoy-E.Houillon, Arbois-Pupillin
(ピエール・オヴェルノワ=エマニュエル・ウイヨン,アルボア−ピュピヤン)
AOC Arbois-Pupillin Chardonnaysold out
AOC Arbois-Pupillin Plousardsold out
AOC Arbois-Pupillin Vin Jaunesold out

ビオに身を捧げた僧侶のような生産者

  ピエール・オヴェルノワは1970年代の設立時から孤高のワイン造りをつらぬき、自然派を志す造り手にとって神話のような存在となっています。香りはシェリー的な酸化熟成のニュアンスや還元香がありますが、時間とともに果実が綺麗にあらわれ、飲み手をふわりと優しく包みこんでくれるようです。自然派ワインを飲み慣れた方には、必ずこの造り手の真価をご理解いただけることと思います。
#   畑では除草剤や殺虫剤ゼロ、醸造段階では自然酵母による発酵をおこない、発酵期間も人為的にコントロールするのではなく酵母にゆだねます。清澄、濾過もせず、SO2にいたっては、醸造中の添加はもちろん、瓶詰め時にすら一切使いません。自然派の生産者の中でもSO2ゼロという人はなかなかいません。 それは酸化と還元の見極めが非常に難しいためであり、ピエールはその観察力と感性から、これを実現できる希有な生産者なのです。
  このようにして造られるワインはきわめて複雑で、味わい深く、旨みがあり、水のような咽越しのよさ。ジュラのテロワールのよさを最大限に映し出し、飲み手に深い感動を与えます。
  なお、ピエールはお年を召されてすでに引退しており、現在は家族筋のエマニュエル・ウイヨンが跡を継いでいます。ピエールはその家族と一緒に暮らしながら、求められた時に助言したり、酵母のおもしろさに惹かれてかビオパン造りに精を出したり、そしてひっきりなしに訪れる訪問者たちに自分の知識を分け与えています。
  彼らのワインは他のワインよりさらに一手間かけて扱ってくださると、その真価を発揮します。まず瓶内に浮かんでいるワインのオリは旨みにつながるもので、有害物質ではございません。ただ飲む時に瓶を傾けるなどしてオリを沈殿させることをお勧めします(地元ではこのオリを料理に使い、マリアージュを完璧なものにしています)。できれば前の日に抜栓したり、デカンタージュ(別の瓶に移して空気に触れさせる)すると、特有の臭いが飛び、果実の素直なおいしさが現れます。サービス温度はプルサール13〜15℃、シャルドネ12〜14℃、ヴァン・ジョーヌ14〜16℃をお勧めいたします。


Arbois-Pupillin Chardonnay blanc 2004
アルボワ=ピュピヤン シャルドネ 白      4550円 sold out

シャルドネの既成概念をくつがえす一品です。外見は淡い藁色。抜栓直後は紹興酒のような酸化熟成香ですが、開くにつれて酵母や果物など複雑な香りが立ち上ります。しっかりした骨格、ミネラル、果実のストレートな味わい。余韻は非常に長いです。


Arbois-Pupillin Ploussard Rouge 2003
アルボワ=ピュピヤン プルサール 赤      8220円 sold out

平年ならプルサール種は薄い外見と優しい味のワインになりますが、03年は猛暑で通常の1/3の収量に! そのため、ものすごい凝縮感、ワイルドで濃い香り、力強いボディに仕上がりました。本人いわく、人生でベストの赤の年だそうです。


Arbois-Pupillin Vin Jaune (620ml) blanc 1989
アルボワ=ピユピヤン ヴァン・ジョ-ヌ 白      23400円 sold out

「黄ワイン」という名の土地固有のワインで、サヴァニャン種を10年以上寝かせて参加熟成させたもの。紹興酒やシェリーのような香り、しっかりした構造、非常に長い余韻が特徴です。うなぎや天ぷら、中華料理と好相性。50年の保存も可能な、オヴェルノワの傑作。毎年少量しか造らず、最高でも3000本。