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  Le Vin Nature フランス自然派ワインニュース  (2/21 2007)
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Le Vin Nature フランス自然派ワイン通信
Francois DUMAS (2007年2月21日)

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Le Vin Natureは自然派ワインやワイン業界の動向をニュースレターとして配信しています。
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フランス横断旅行 2007年1〜2月

Voyage en France Janvier-Fevreir 2007
Millesime Bio 2007:

1997年以来毎年のように、今年も最も巨大なビオのイベントといわれるMillesime Bioを訪れてきました。1月15日から17日にかけて行われたこのイベントには約250ドメーヌが出展していました。私が初めて訪れた時は約20の ドメーヌしか出展していませんでしたから、このイベントは最近巨大化しているようです。しかし会場の雰囲気は平和で親しみやすいままです(新規の生産者や 出展者であろうと世界的に有名な生産者であろうと同じサイズのテーブルが与えられます)。実際、フランス全土から数多い生産者の新しいミレジムの特徴を味 わうことが出来るこの機会は、特別な出会いだといえます。

フランス横断

試飲会の他に、ワイン畑と醸造方法を見ることは常に必要です。そのため、私は自分の好きなワインを作る生産者の畑と醸造所を毎回訪れるように自分に課しています。また一方で、全てのビオの生産者がMillesime Bioに出展するわけではなく、そういった出展していなかったドメーヌに直接足を運び、その場で試飲することは欠くことができません。したがって、約4,000キロから5,000キロに及ぶフランス旅行となりました。Iroulegy、Jurancon、Le Languedoc と Le Roussillon、La vallee du Rhone, Le Jura, La Bourgogne, La Champagne, Le Val de Loire, Cognac そして Bordeauxを訪れ、たくさんの素晴らしい出会いと試飲が出来ました。Domaine de SouchのYvonne Hegoburuさんとテラスでの昼食の思い出(1月末!地球温暖化の影響でしょうか!?)、Stephane Tissot宅でのMorteauソーセージとAlambicの中で調理したジャガイモの昼食、さらに午前中に試飲した1905年のコニャックの強烈な印象などは忘れることが出来ません。

猛暑の7月、比較的寒く雨の多かった8月、そして地域によっては好天もしくは雨模様の9月を経た瓶詰め前の2006年のワインは(早飲み用のワインはだいたい2月中ごろから瓶詰めが始まります)、第一印象として「生産者」もしくは「生産者のノウハウや直感」が大事であったのだろうと感じます(対照的に2005年は「自然」がワインを作ったと言えます)。

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Chateau des Rontets:

フランス人とイタリア人のこの夫婦は、家族のワイン畑を引き継いだ後、マコンのリーダーの一つとみなされています。彼らの畑と醸造所における方向性は、良い結果をもたらしており、Fuisseのテロアールで特に素晴らしいワインを生産しています。2004年のワインはミネラリティとスパイスが、長い余韻と魅力をもたらしています。また"les Birbettes"は特に新鮮です。

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Champagne Larmandier-Bernier:

Sophie と Pierre Larmandierは、 彼らの仕事と彼らの理想を上手に要約する術を知っています―「まず第一に、土地と葡萄の幹。私たちの仕事は、私たちの子供達にこの土地を維持することで す。私たちは、一般的で簡単な方法は選択しませんでした。ブドウ栽培において最高の満足を得られる道は、装飾を一切省いたワインの追求です」シャルドネが 最高であるこの15ヘクタールの畑は大事にされています。ワインは粉飾が一切なく、Vertus のテロワールを完璧に反映したBrut non dose Terre de Vertusのように、ワインそのものの印象を与えてくれます。

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Maison Pierre Overnoy

Pierre Overnoyは心と体をワインに捧げており、彼の「生徒」であるEmmanuel Houillonに手を貸しています。SO2無しで働いてきた最も古いこの醸造家の立派な後継者は、本当のワインの味を実現する為に、Pierre Overnoyによって始められた方法を続けています。化学肥料や殺虫剤を使わない畑での仕事、そして自然酵母による醸造所での仕事は、自然がそのままの姿を表現する為に、ドメーヌの根本となっています。これが、ここのワインの典型ともいえる力強さと伝統的な味わいをワインに与えます。Arbois-Pupillin Chardonnay 2004はカラフに通して空気に触れさせることで、花の香り、蜂蜜、そしてトリュフの味わいを楽しめます。そしてその後、幸福が訪れます。(PS. Vin Jaune 1989はPierre Overnoy名義です)

Maison Overnoy, Ploussard 2003

びっくりするワインです。瓶詰め前に飲んだ最初の試飲以来、毎回このワインは変化しています。現在は、Syrahの香りを感じます。複雑な香り、スパイス、少し南のワインを感じさせるフィニッシュに満ち溢れています。この尋常ではないワインは、あなたを魅了するでしょう!

地域/商品番号: ジュラJ1002
ワインメーカー: Pierre Overnoy-E.Houillon (ピエール・オヴェルノア−エマニュエル・ウィヨン)
商品名: AOC Arbois-Pupillin Plousard (アルボア−ピュピヤン プルサール)
色/年: 赤/03
価格: \8,220
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