"On n'a jamais autant parle d'aromes dans les vins, alors qu'il y a belle lurette qu'il n'y en a plus. Les odeurs ont remplace les aromes."
Jules Chauvet (Mars 1989)
「私達はかつてこれほどワインの"香り"について語ったことはなかった、ワインの中に"香り"がなくなって久しいというのに。"匂い"が"香り"に取って替わったのだ」
ジュール・ショヴェ（1989年３月）
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内容
・プリムール、自然派ワインに関するイベントについて
・温暖化問題に関するニュース
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＜４月のイベントカレンダー＞
４月は、ボルドーのプリムールをはじめとしてヨーロッパ各地でワインに関するイベントが目白押しです。今回は自然派ワインに関するイベントを紹介します。イベントの頻度から見ても、自然派ワインが大きな潮流となっているのが感じられます。
もし、ヨーロッパをこの時期にヨーロッパを訪れる幸運な方がいらっしゃったら是非足を運んでみたらいかがでしょうか。（私はもちろん行けませんが）（D.F）
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La Grappe Primeurs 2006
日時：４月２、３、４、５日 （10時から20時）
場所：Chateau Rol Valentin (Saint-Emilion)
参加生産者：Chateau Gree Laroque、Domaine de l'A、Les 3 Originesなど約50 生産者
La Grappeとは醸造家ステファン・ドゥルノンクールがコンサルタントしている生産者の集まりです。
Primeurs の時期に合わせて約50生産者が一堂に会して、Saint-EmilionのChateau Rol Valentinで試飲会が行われます。自然派の作り手としては、Chateau Gree Laroque（Bordeaux Superieur ）、Domaine de l'A（Cotes De Francs）、Les 3 Origines（Saint-Emilion）などが含まれています。もし行かれる幸運な方は、私のために「こんにちは」と伝えておいてください。
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BIODYVIN
日時：４月３、４日（10時から18時）
場所：Chateau Fonroque (Saint-Emilion)
参加生産者：Chateau Falfas、Domaine Trapet Pere et Fils、Domaine Saint-Nicolas、Domaine du Couletなど約30生産者
ビオディナミの生産者団体であるBIODYVINは、プリムールの時期に合わせ、2006年ミレジムの紹介として、Saint-Emilionの Chateau Fonroqueで試飲会を行います。
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Villa Favorita 2007, Degustation de Vins Naturels 4eme edition
日時：４月１、２日（10時から18時）試飲会、３日−自然派ワイン、ビオディナミ等に関するセミナー
場所：Villa da Porto "La Favorita", Monticello di Fara, Sarego
Villa Favoritaは、自然派ワインの啓蒙団体である VinNaturが企画しています。
ヨーロッパ中〈特にフランス、イタリア、スロベニアなど〉の自然派ワインの生産者が集まる試飲会としてとても大きなイベントです。
http://www.villafavorita.it/
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Festival Vini Circus 2007
日時：４月14、15、16日〈14,15日：10時から 19時、16日：９時から13時〉
場所：Dinge（35）
４度目となる自然派ワインのイベント「Vini Circus」がDingeで行われます。
試飲会、Mondovinoの試写会、セミナー、生産者との食事会などで構成されています。
参加生産者は、 Erise BRIGNOT、Francoise DUTHEIL、Dominique HAUVETTE、Jean-Louis TRIBOULETなど約50の自然派ワイン生産者です。
http://www.vinicircus.com/salon-vin-naturel/index.htm#
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Salon du Vin Naturel
日時：４月22、23日（22日：14時から19時、 23日：11時から18時）
場所：Nieuwgoed, Grotesteenweg Zuid 8, 9052 Gent - Zwijnaarde
これはベルギーで行われる自然派ワインのイベントです。
フランス、イタリア、スペインから45生産者が集います。
http://www.natuurlijkewijn.be/
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以前のニュースレターでお伝えしましたが、３月28から30日にかけてブルゴーニュのディジョンでシンポジウム＜地球温暖化：ブドウ畑への影響＞が行われています。
ここでは、その地球温暖化に関連したニュースを２つ。ディジョンのシンポジウムに関して情報が入ったらニュースレターでも紹介いたします。
＜ワイン生産者は2007年の温暖化現象を恐れている＞
世界中のワイン生産者は、予想されるエルニーニョ現象の再来により2007年は歴史上もっとも暑い年になるという予報に、戦々恐々としている。私達は、長い目で見た解決策を明確にして実行することで、地球温暖化問題に立ち向かわなければならない。私達は、キリマンジャロの減少する万年雪と同等の事がブドウ畑に起こる前に、これを実行しなければならない。オーストラリアのあるワイン生産者は、現在の状況について「気候変動と農業への影響に関して、人類の歴史上最も恐ろしい状況の一つだ」と語っている。チリやカリフォルニアの太平洋岸のワイン生産者は、異常なエルニーニョ現象により引き起こされる不安定な温度変化や雨に心構えをしている。
＜温暖化による世界のアイスワインの危機＞
世界中のアイスワインの生産が、異常な暖冬により危機にさらされている。1700年代後半からドイツでは、冬の寒さにより自然に凍結した、糖分の高いぶどうによりアイスワインを作っているが、今年の冬は、アイスワインの生産に必要な温度まで下がらなかった。
私にとって、以上のことはとても大きな問題です。私たちが目にしている状況は、問題が現実的なものであり、ワイン生産を含めた農業、そして私達の生活にも影響を与えるでしょう。真剣に問題に取り組まなければなりません。（D.F）
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