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  Le Vin Nature フランス自然派ワインニュース  (5/30 2007)
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CONSEILS D’UN VIGNERON A SES AMIS
Comment Acheter Soigner & Boire LE VIN

ブドウ栽培・ワイン醸造家から友達への助言
“どのようにワインを買って、管理し、飲みますか”
Louis de la Bardonnie(ブドウ畑所有者、栽培家、醸造家)
St Antoine-de-Breuilh (Dordogne)

<2回目>

同じ産地のワインだがヴィンテージの違いに十分注意を払わなかったり、さらにはワインが
地域によって異なることに注意を払わないで、単に記憶に頼ってワインを購入することが頻繁にある。

沢山の人々が、ワインを管理する方法について本当に表面的な基礎知識だけを持っていて、
その未経験さによって、素晴らしい質のワインを全て失う危険を冒している。
そして、ああ、とても沢山の人にとって、“飲む”は、あらゆる場所で、あらゆる方法で
“液体を飲み込む”と等しい行為であることが頻繁にある。この章では、ワインの多くの
楽しみを購入者と招待者から奪う大きな間違いが姿を見せる。
この章を書いたのは、部分的には、これらの難点を改善するためであり、もしこの本が
貴方にとって有効で、幾つかの困難を避けることができるなら、とても嬉しい事です。


どうやってワインを買いますか?

ワインの選択
飲み手の個人的な好みがまず第一に介在する、そして同時にそのワインが用意される目的が
介在する。日常用にはありふれたテーブルワイン、ちょっとしたパーティや集会には良い
テーブルワイン、病人には古いワイン、夏向けのワイン、冬用のワイン、素晴らしい料理には
上品なワイン、等など。

赤ワインなら、事実、柔らかいもの、軽いもの、果実味あふれたもの、あるいはまた、
“澱が落ちきって”熟成したもの、“玉ねぎの薄皮色のもの?(pelure d’oignon)”、
もしくは硬いワイン、瓶の中で長い熟成を要求するコクのあるものを好むことができる。

柔らかいワインは、早く飲むことが出来る。しかし、そのことにより、寿命は限られていて、
その最高の状態に達した後、あっという間に衰える。

対照的に硬いワインは、過度の自然な渋味を消化するために、保管場所に長期間保存することを
要求する。これらは、重要な日のために貴重な“図書館”を自分のために作りたいと願っている
愛飲家の特別なコレクションを構成する。
購入
必要なワインを購入する際、その間際まで待って買うことは間違いである。ワインの運搬は
ワインを疲弊させる。したがって、好ましくそのワインを飲む前に、10日から20日間休ませる
必要がある。



Comment soigner les vins ?
ワインをどうやって管理しますか?

保管場所
可能であれば涼しい場所、温度が一定で、匂いの無い場所。

ワインは初めだけや生産者の酒蔵から出荷されるときだけ良くても十分ではなく、生来の損傷や
移動中の損傷から免れるだけでも十分ではない。それを受け取る人がワインを管理する方法を知っていて、
必要な全ての心配りをワインに与えることは欠くことが出来ない。

ワインは、損害を伴わずに、温度変化や季節変化に耐えることのない生き物である。したがって、
幾つかの予防は欠かすことが出来ない。
好みのままに保管場所を移動することは不可能だ。何よりも大事なことは、ワインを変質させる
太陽光を避けることだ。

定温管理が必要だ。低温の保管場所では、ワインは完璧に成熟するが、非常にゆっくりだ。
暖かい保管場所では、ワインはあまりにも早く成熟し、赤ワインは“かれて”しまい、白ワインは
マディラ化(酸化)、甘口ワインは、再醗酵の危険がある。その上、大きな温度差は、ワインの
良い管理に有害だ。冬と夏の間で、5度の差が最大の許容範囲だ。求められる理想的な平均値は、
冬は12度、夏は17度だ。

避けるべき大きな障害物は、暖房に近づけることだ。白ワインは再醗酵し、赤ワインはかれる。
25から30度では、通常のどのようなワインも持ちこたえることは出来ないことを確認している。

まとめると、むしろ涼しく、定温で日が当たらず、振動を避けられる場所にワインを寝かして置いて下さい。
(続く)

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シャンパン地方のブドウ畑で、桁外れに早い成長

シャンパーニュは、桁外れに早い収穫の心構えをしている。開花は、今では既に
南部のアペラシオンの幾つかの区画では始まった。これは、この地域では8月15日辺りの
収穫を予想させる。シャンパーニュでは今まで見られたことは無い。

全体的に、植生の成長は、過去数年の平均よりも約15日早く進んでいる。これは、過去10年では、
初めて8月の剪定ばさみ使用の検討を可能にする。ブドウ栽培者・ワイン醸造家は、ヴァカンスの
日付を変更するかもしれないし、結果として、ブドウ収穫者の募集を計画するかもしれない。
だからといって、何も決定したわけでは無いし、現在の雨を伴った温度の低下は、見通される
このカレンダーをまた変更するかもしれない。

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ブドウ栽培と水資源の品質の保存

75億人(もうすぐ90億人)を養う農場は、生物燃料(エタノールなど)の生産で使われる土地の増加や、
地球温暖化、地方の都市化などの影響で減少している。
水資源の保存と環境へのインパクトを最小限にしないと...

世界政府の主導を待つしかないのか?そんなことはない!

ブドウ栽培と水資源の品質の保持を両立することは、全ての関連業界と商業の目前の問題だ。

数ヶ月で、地球温暖化と生物燃料の需要、そして水資源の危機は、農業に新しい状況を作った。
ブドウ栽培も、この新しい状況に備えなければならない。経済状況だけでなく、環境状況にも...
南フランスでは、関係団体に支持されるReseau AgroSud(農業必需品の流通と推奨機構)と
Envilys社(継続的発展に関する助言とサービス)が、<水資源を守るために>前進する運動について、
ブドウ栽培者・ワイン醸造家を動員した。この運動に伴う義務憲章とシンボルがモンペリエの
近くVilleneuve les MaguelonneのINRA(農業研究国家機関)施設のDomaine du Chapitreで
5月25日に明らかになる。


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6月のワインイヴェントカレンダー

6月2日
DES VINS A L'OUEST  於)Rennes
「フランス全土の“自然派”ワイン醸造家一団との出会い。生き生きとした試飲会」
Le Tire Bouchon, 1 rue Montfort, Rennes

6月16、17日
SAINT-EMILION FETE LE VIN 於)Saint-Emilion
サンテミリオン中心地での試飲会:約60人のワイン醸造家が、彼らのワインを紹介します。
おそらく“有機”や“自然派”ワイン醸造家ではないでしょうが、サンテミリオンは常に
良い思い出になります。ユネスコにより世界遺産に指定されているこのワイン産地地域は、
訪問する価値があります。
観光協会電話番号:05 57 55 28 28

6月17、18日
SALON DU CHATEAU MOULIN PEY-LABRIE 於)Fronsac
率直なワインを作る約30人の醸造家が集合。このVINEXPOには出てこない試飲会は、
出席するワイン醸造家の質の良さによって期待されている会合となっている。
Chateau Moulin Pey-Labrie - 33126 Fronsac

6月17日から21日
VINEXPO 於)Bordeaux
Bordeaux-Lacの博覧会会場において。世界最大の世界中のワインの“展示会”。
もはや行く必要は無いのだが…

6月18、19日
HAUT LES VINS 於)Bordeaux
フランスとヨーロッパから伝統的な30人の醸造家が集結。VINEXPOには参加しない、
もう一つのイベント。

6月19日
RENAISSANCE DES APPELLATIONS 於)Bordeaux
ニコラジョリー氏が組織。プロフェッショナル向け。10時から18時まで、Mercure Cite Mondialeにて試飲会。
80人のビオディナミック栽培の醸造家がワインを紹介します。