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  Le Vin Nature フランス自然派ワインニュース  (2/21 2008)
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[環境]
シャンパーニュ地方が二酸化炭素排出戦略発表

シャンパーニュ地方は、二酸化炭素の排出の精密な分析と、その削減計画を発表した最初の
地域となった。現在、二酸化炭素の排出と地球温暖化の問題が真剣に議論される中で、多くの
ワイン生産地が彼ら自身の排出量を見直し始めている。


先週行われたBordeaux Carbon Initiativeの公式席上の発表で、シャンパーニュ地方の代表団は、
2003年から行われてきた二酸化炭素排出に関する研究結果を明らかにした。


気候学者・コンサルタントのJean Marc Jancovinci氏とCIVC
(Comite Interprofessionnel du vin de Champagne)のArnaud Descotes氏は、シャンパーニュ地方は
1年間で200,000トン、もしくは1ボトル辺り約700グラムの二酸化炭素を排出していると発表した。

シャンパーニュ地方では、24%の排出はブドウ栽培とワイン醸造から発生している。
13%が輸送と交通手段(ワインの輸送と労働者の移動に関わるもの全て含む)、39%が瓶詰と梱包、
8%が倉庫や畑でブドウ畑で使われる製品から、11%が機械関連、5%は付属的な要員からである
(例えばマーケティング担当の事務員や保険など)


現在、10グループが排出量を減らす為に各々の取り組みをしており、このグループは蔵元や
大きなシャンパンハウス、ネゴシアン、建築家、専門家などから構成されている。


Descotes氏によれば、シャンパーニュ地方としては、2020年までに25%、2050年までに75%、
排出量を減らすことが目的だという。


また彼は、多くのシャンパーニュが高価なパッケージに頼っているため、マーケティング部門では
幾つかの問題があるかもしれないとした上で、「シャンパンの高価なイメージと環境に優しい
パッケージは決して相容れないものではないと確信している。25の大きなシャンパンハウスは彼ら
自身で研究を進めており、彼ら自身の解決策を探っているところだ」と説明した。

(ソース:Decanter.com 2/18)
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[環境]

ボルドーが二酸化炭素排出量の研究開始

ボルドーで、ワイン業界の二酸化炭素排出に関する重要な研究が発表された。
Conseil Interprofessionel des Vins de Bordeaux(CIVB)が発表した研究は、これから
6ヶ月間に渡って行われ、結果は2008年9月に発表する予定となっている。


以前に、ルイ・ヴィトン/モエ・ヘネシーやシャンパーニュ地方の団体CIVC
(Comite Interprofessionnel du vin de Champagne)で二酸化炭素排出研究を行った
気候学者・コンサルタントであるJean Marc Jancovici氏が、ボルドーでもこの
プロジェクトの責任者となる。


環境団体と共に行われるこの研究は、ボルドーでのブドウの成長期、醸造期、梱包、
配送、日常の事務所や倉庫における電力消費などにおける二酸化炭素排出の影響を研究する。


CIVB のLaurent Charlier氏によれば、異なったワインスタイルや原産地による二酸化炭素の
排出量を調べて、二酸化炭素排出を減らす為にどの段階に労力を集中するべきかを発見したいという。


ボルドーでは1年間で756,000,000ボトル生産し、その内40%が輸入されているが、
研究により、生産や輸送においての環境負荷を減らすためのアイデアがえられることを期待している。

(ソース:Decanter.com 1/22)
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